仮想通貨(暗号資産*1)をめぐる技術の中で注目されている「ライトニングネットワーク」とはどんなものでしょうか?
もしビットコインがライトニングネットワークを正式に採用すれば、ビットコインでの決済がクレジットカードの決済速度を超えることも夢ではありません。
そんなライトニングネットワークについて、基本的なところから具体例まで、詳しく解説していきます。
ライトニングネットワークは、ビットコインのブロックチェーンを利用してその上に存在する機能の1つです。
ブロックチェーンの上に重なっている、もう1つのレイヤー層といったイメージです。
このライトニングネットワークがあるレイヤーをセカンドレイヤーと呼び、ブロックチェーンのあるレイヤーをファーストレイヤーと呼びます。
ライトニングネットワークでできることは、ブロックチェーン上でできることとそれほど違いません。新たな技術ではなく、すでに存在している技術を組み合わせただけのものです。
しかしライトニングネットワークを利用すると、ビットコインのブロックチェーンだけの時とは比べ物にならない速度で取引を処理できます。
ライトニングネットワークでは、取引のたびにブロックチェーンにブロックをつなげる必要がありません。そのため、1秒間に1,000件は処理することができ、理論上は1秒間に1万件の処理が可能となっています。
クレジットカードが1秒間に数千件ですので、ライトニングネットワークなら将来的に処理速度がクレジットカードを上回ることができるかもしれません。
ビットコインの取引手数料は、1取引あたり約132円(2019年4月現在)。決済を繰り返せば、それだけ負担がかかってしまいます。
しかしライトニングネットワークであれば、最初と最後の決済だけをブロックチェーンに記録しますので、ライトニングネットワーク上で1取引行っても100取引行っても手数料は変わりません。