■ Last Week in Crypto
音楽NFTのプロジェクトCatalogが、$2.2Mを調達したことを発表しました。1confirmationをはじめ、Inflection、Delphi Digitalなどが投資をしています。
Catalogは、音楽NFTのマーケットプレイスで、アーティストが音楽を売り出し、オークションをすることができます。これまでに100人以上の独立アーティストが登録し、累計で$200,000ドル以上の収益を得ています。
ここで販売される音楽NFTは、「カタログ・レコード」と呼ばれていますが、購入者にDiscordへのプライベートチャネルへの招待などをアーティストが自由に特典をつけることができます。そしてアーティスト側は収益を100%手に入れることができます。
またこのNFTは、Zoraプロトコルを使った「zNFT」のため、所有権が移るたびにアーティストは報酬を得ることができます。
さらにZoraプロトコルのおかげで、「スライス」という機能もあります。入札するときに、金額をオファーするだけでなく、スライスを何パーセントにするかを設定して入札することができます。
これは何かというと、「もし私のオファーを受け入れたら、将来私がこのNFTを売ったときに、あなたにも○○%の取り分がありますよ」と、NFTを売ってる側に対して伝えることができる機能で、○○%の部分がスライスになります。
例えば、自分がある音楽NFTをもっていると想定して、以下2つのオファーがあったとします。
この場合、Bさんからのオファーを受けたほうが、将来的には収益が高くなる場合があります。なぜなら、もしBさんが将来NFTを売った場合に、その50%が入ってくるからです。
特に、Bさんの過去の履歴を見たときに、うまくNFTをキュレーションして売っている人だとわかれば、Bさんのオファーをとったほうが良いとなります。
入札をする側からしたら、評判が良いと、スライスを利用して交渉を進めやすくなるため、キュレーションを続けるモチベーションにもなります。
Catalogは、音楽アーティストが中抜きなしに直接収益を得られるようにすることがビジョンとなっていて、コミュニティのオーナーシップも謳っているため、アーティストやユーザで所有していくプラットフォームにしていきたいようです。